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活動報告
投稿者:WDRAC 広報チーム
【連載 #4】サイモンたちのウクライナレポート ~これまでのまとめと現地の様子
ウクライナとポーランドの国境の街・メディカにいるサイモンから届いた、この2か月間の活動を記した長文のレポート。
WDRACではその内容を広く皆様に知っていただきたいと思い、全4回に分けて公開しています。
※支援活動に支障をきたす恐れがあるため、活動をしている具体的な地域や街の名前は伏せています。ご了承ください。
最終回となる今回は、これまでのレポートに入りきらなかった現地の画像と現在の組織の運用についてご紹介します。
現在までに更新した運用
- 宿泊施設
拠点となっている宿泊施設が正式にサイモンたちのパートナーでもあるパラクルーとの共有スペースになった。それにより、パラクルーはメディカのオフィススペースを手放し、外部に向けてのオペレーションを統一。拠点の管理を担当する職員を雇った。
- 倉庫
これまで使っていた拠点の他に、医療援助に対応するため、パラクルーと共同で利用する新しい倉庫を調達した。宿泊施設と同じ家主で、メディカ公園にある倉庫。現在は医療物資をすべて配布し終えたので空の状態になっている。
- 人事
限定的に…パラクルーとミッションウクライナ、双方の職員は、ビザの制限によりポーランドとウクライナでの滞在時間が限られており、その課題を解決し、支援活動を最大限行うため、現在、協力して活動している。
- ウクライナ/職員
・パラクルーとミッションウクライナの職員は、ビザなどの関係で支援を中断しない環境を確保するため、ウクライナを拠点とすることに。
・これは、ロジスティクス(物資の調達から支援者の手元に届くまでというシステムのこと)の観点から非常に有益である。国境で時間を無駄にすることがなく、ドライバーの運転時間を減らすことができ、支援物資の供給能力を向上することが出来る。
ある町と地方自治体の連絡先
ある寄付者からのリクエストで、およそ15000人の住人が住む町を訪れた。我々は副市長と面会し、政府の要請で田舎に避難しようとする難民がさらに増えるであろうことを見越して準備しているという施設を数時間見学。さらに、彼らは学校の再開を支援する取り組みもしている。
また、その町での滞在中、素晴らしいおもてなしと美味しいランチ、そしてとても興味深い議論を楽しんだというのも重要。ここには沢山の潜在的な素晴らしい機会がある。
活動のようすを伝える写真
物資を受け取った人たち
各地に持ち込まれた発電機
除細動ハンドオフ(AED)の寄付
Mission Ukraineの支援活動では、わずか7日間で2000マイル(3200キロ)以上を移動。
3,000 ポンド (日本円で約486,800 円) 相当の食料と水、4,000 ポンド (約649,100 円)相当の医療用品、発電機、燃料、大人用おむつをウクライナ国内の様々な地域に届けました。
とはいえ、これはウクライナでまだ必要とされているもののほんの一部にすぎません。
今後も彼らの活動は多くの人たちと協力し、長く続ける必要がある、ということです。
現在、サイモンたちはこれから訪れる冬期間の活動についても検討し、支援活動の拡大も視野に入れている、とのことでした。
引き続き、WDRACとしてもサイモンたちの活動を見守り、支援することで、避難する人たちの助けに繋げていきたいと思います。
寄付について
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ぜひ、彼らの活動を支援し、ともに見守っていただけたら幸いです。
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