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活動報告
投稿者:WDRAC 広報チーム
【連載 #3】サイモンたちによる、8月のウクライナでの活動
ウクライナとポーランドの国境の街・メディカにいるサイモンから届いた、この2か月間の活動を記した長文のレポート。
WDRACではその内容を広く皆様に知っていただきたいと思い、全4回に分けて公開しています。
※支援活動に支障をきたす恐れがあるため、活動をしている具体的な地域や街の名前は伏せています。ご了承ください。
3回目となる今回は8月編。彼らがどんな活動を行っていたのか。早速ご覧ください。
August(8月)
3日(水)
リンダとパラクルー*のチームは保管していた高価な医療物資の半分をバンに積み込み、ローマンのチームと一緒に被災地に向かった。残り半分の物資は、パラクルーとミッションウクライナで均等に分配した。
*パラクルー…ノルウェーに本部を置く非営利の人道支援団体。
他にガウン、マスク、手袋、除菌剤などの単価の低いものは、サイズが大きく、量も多かったため、パラクルーとミッションウクライナのバンがいっぱいになるよう、適度な量を詰み込んだ。残りは被災地へと送られ、最終的におよそ75%の量がその町に渡ったと推測される。
夜遅くから朝方にかけて、仕分けや運搬の作業をしてくれたリンダとパラクルーチームの皆さんに大いなる感謝を!
4日(木)
リンダとパラクルーのチームは途中の街で大型車に載せ変え、最終的に目的地に配送するため、医療物資をバンに積み込んだ。
5日(金)
医療物資の貨物が目的地に到着。
6日(土)
ネイサンはアレックスと出会い、医療用物資の出荷領収書を確認。
8日(月)
ネイサンは医療物資を届けるため東南方面にある街へ。
11日(木)
パラクルーは病院用の物資を届けに東の街へ。
13日(土)
ネイサンとファブはHAFGB*から寄付された発電機を、OperationAidに届ける。
*HAFGB…Great British Humanitarian Aid Found:イギリスの人道支援団体。
*OperationAid…スウェーデンに本部がある、ウクライナを支援するための事前団体。
東部のホットゾーンで携帯を使用。
16日(火)
ネイサンとファブは東の街へ。Road to Ukraine*を受け取る。
*Road to Ukraine…ベルギーからウクライナまでチャリティーのために自転車で走破する、という活動を代表して、3000の止血帯を含む軍事関係者に寄付された食料と殺傷能力のある武器以外の物資(おそらく医薬品やチ防弾チョッキ、通信機器など)。
17日(水)
UKポンドで2500ポンド(日本円で42万円)分の食料物資が地域で購入され、その町にある3つのコミュニティ支援ネットワーク(家を出ることができなかったり、経済的に食料を買うことができない人々に食料を届けることを目的とした団体)に分配される。
防衛前線から1.5マイル離れた地域の地下鉄駅に1000本の飲料水、お菓子やクッキーを届けた。訪れたときにはおよそ150人の人々がそこで生活していた。
18日(木)
ネイサンとファブはある町へ。その町の病院の医師に頼まれていた物資を届けたところ、彼女から「その町のほかの病院との間で物資を運んでほしい」と、助けを求められた。もちろん、喜んで引き受けた。次に、食料物資をその町のHIVの病院に届けた。彼らは、戦争のせいで、自分たちへの寄付やサポートが脅かされていることに気付いていた。
19日(金)
ネイサンはさらに800ポンド(約13万3千円)分の食料物資を補充。断水している東側のコミュニティに食料と水を届け、その後、西南の町に向かう。
ファビアンは7000本の水をそろえるため、拠点へ戻り、別な町へ移動。
20日(土)
ネイサンとファブは南の街へ行き支援物資を各地に配る。
21日(日)
ネイサンとファビアンは7000本の水を配布するため、地方自治体の役員と会い、断水している辺境の村に案内してもらった。
次回は最終回。現在のサイモンたちの組織の運用について、お伝えします。
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