お知らせ

活動報告

投稿者:WDRAC 広報チーム

サイモンとのミーティング ~支援の場はウクライナ国内へ

7月5日、アンサングヒーロー・サイモンとWDRAC(ワドラック)のメンバーで6月の活動についてのミーティングを行いました。

サイモンが語ってくれた、現地の様子や活動の内容をレポートします。

WDRACのおかげで快適に寝泊まりできているよ!


まず初めに、以前のミーティングのレポートでは建設中だった、ボランティアのための宿泊施設が完成したことについて話してくれました。

サイモンはこの施設がWDRACからの支援によって実現したこと、おかげで今は現地でも安全で快適に寝泊まりできているよ、ということを伝えてくれました。

この施設について、サイモンは動画でもレポートしてくれています。
もしよければ合わせてご覧ください。

 

 

前回の旅はとても危険だったけど、素晴らしい旅でもあったよ。


そして現在、サイモンはウクライナの国内で物資を配達する活動をしています。

3つのバン(軽トラック)と7人で行き、1回の旅の往復には、ディーゼル燃料、1,000ポンドかかるのだそうです。
※7月現在、日本円で約16万3,000円。

ウクライナ国内に入るときは防弾チョッキを身に着けたり、ウクライナ軍が防衛のために地雷を埋めている場所もあるようで、緊張感が伝わってきます。
サイモン自身、実際に危険を感じた場面もあったそうです。

 

防弾チョッキを身につけているサイモン

 

サイモンは毎朝5時に起きて、病院などを回って物資を配布します。届けるのは主に食料品や医療品です。
また、イギリスからおむつを60パック持って行ったそうですが、現地では足りていなく、もっと必要だとも言っていました。

ある場所では、ユダヤ人のコミュニティが連帯して地域に物資を配布していたので、一緒に手伝ったという話もしてくれました。
配布や支援の方法がうまくシステム化され、物資が平等に行き渡るような配慮がされていたそうで、
「人々も素晴らしかった」
と、サイモンは言います。

また、ウクライナに残る多くの人たちの避難場所である地下鉄の駅では、洗濯カゴに荷物を詰めて運んできた人の姿もあり、家からそのまま逃げてきたことが明らかだったこと、難民キャンプみたいになっていた、という様子も伝えてくれました。

その他にも、現地の人たちとの交流や情報交換が有益だったこと、途中スーパーで配布する食料などの物資を買う際、すごくおいしそうだったスイカを20個買って配ったことなども話してくれました。

 

たくさんの物資にはMission Ukurineのステッカー

地下鉄の駅のようす

1,000~2,000ポンド(約16〜20万円)をキャッシュで下ろし、スーパーで物資を購入。

 

エネルギードリンクとスナックだけ握りしめて去っていった。


そんなウクライナ国内での支援の現場で、サイモンが
「すごく強く印象に残る瞬間だった」
と、あるエピソードを語ってくれました。

それは、サイモンが、病院に食料品を届けに行ったときのことでした。

1人の病院スタッフが駆け寄ってきて、たった2つだけ、エネルギードリンクとスナックを手に取り、熱い眼差しで
「本当にありがとう」
と言って去っていったのだそうです。

「彼は、多くの食糧をとっていかず、たった2つだけ握りしめて急いで戻っていった。」
と話すサイモンは、少し涙目になっていました。

 

次の旅の予定

ミーティング時、サイモンは一旦イギリスに戻っていましたが、また数日後には、ウクライナ国内へ向かう予定であることも話してくれました。

そして、実は少し前、サイモンはこのウクライナ国内での支援活動をきっかけに、WDRACを通じてオレッグと繋がりました。

オレッグはWDRACが支援するアンサングヒーローの1人で、母国であるウクライナに残り、病院などに物資を配る支援活動をしています。

彼らは個人的にチャットをするようになり、キーウにいるオレッグから、サイモンは「どんな物資が必要なのか」といったヒアリングなどもしているそうです。

「近々、実際に会って一緒に支援活動をしよう」
と、話していることなども伝えてくれました。

 

それぞれ、別の人にとっての「友達の友達」だった2人が、WDRACを通じて実際の友達に。

ウクライナ国内での支援活動は危険も伴いますが、「物資を届けて人々を助けよう」という、同じような思いを持った2人が仲間として一緒に活動してくれることを喜びつつ、私たちWDRACは、引き続き彼らの活動を見守り、支援を続けていきたいと思います。

 

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