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メンバーズファイル

投稿者:WDRAC 広報チーム

メンバーズファイルVol.1-① WDRAC(ワドラック)の代表理事 あきら

この連載はわれわれWDRAC(ワドラック)のメンバーがどんな人なのか、紹介するコーナーです。
その名も「メンバーズファイル」。

記念すべき初回はWDRACの代表理事・長尾彰(通称:あきら)です。

“頼もしい”のに“支えたくなる”そんなWDRACの代表ってどんな人なのか、メンバーズファイルで紐解いていきましょう!

あきらについて

WDRAC代表理事の他にも、株式会社ナガオ考務店代表取締役、学校法人茂来学園理事、一般社団法人プロジェクト結(ゆい)コンソーシアム理事長など様々な顔をもっています。

いつも穏やかな口調でWDRACのメンバーに話しかけ、そしてみんなの話に耳を傾けてくれる包容力の塊のようなあきら。一方で、WDRAC設立を決意し、呼びかけてから設立までをたった10日で行う、行動力と決断力のあるあきら。やわらかで柔軟性があり、どんな形にも変形する。でも大切な部分はぶれない、そんな印象です。

詳細はこちらの代表プロフィールをご参照ください。

様々な顔を持つあきら。本も出版しています。

 

Q1 WDRACを発足した理由は?


僕は2011年から昨年まで、「プロジェクト結」という団体で、子供の遊びと学びの復興支援の活動をしていました。また3年ほど、復興庁で主に産業面での復興支援をした経験もあります。
ウクライナから避難する人々の支援を行っている人々が現地で直面している課題は、11年前に僕が東京と石巻や福島で直面した課題と似ていると感じました。
もちろん天災と武力侵攻による災害という大きな違いはあるものの、「避難する人への支援」という点では同じようなことが起きていました。

「避難する人を支援する人が、どのタイミングで何をどんなふうに支援されるのが助かるか」ということを身にしみて理解しているのは自分じゃないのか。この11年で得た自分の経験は、今こそ活かされるべきではないのか。

2022年3月15日、先行きが見えない中で、自分には何ができるかわからないから、ひとまず様子を見る、というのは選択肢としてありうるが、自分の信念においてその選択肢は妥当なのか。

じっくりと内省し、自問し、熟慮しましたが、明確な答えは出ませんでした。

ということは、やってみないとわからないということです。

だから、やってみようと思いました。


無償のボランティアでの活動です。

政治活動・反戦活動はしません。

ウクライナの側に立って、ロシアに抵抗することはしません。

ロシアの側に立って、ウクライナを責めることもしません。

非合法で人命のリスクが高くなる活動はしません。

日本から現地に物資を送る活動もしません。


ポーランド・ウクライナ国境で人道支援にあたるボランティアを支援する活動に集中します。国を出て、避難せざるを得ない人たちが、少しでも護られるための活動をします。

僕がこの取り組みを宣言する上で、何度となく読み返した寓話です。
この少年でありたい、と思っています。

 

『ヒトデを海に帰す男』

 

(前略)

男が何かを拾っては海に投げ入れていた。よく見ると、それはヒトデだった。

男は、引き潮で波打ち際に取り残されてしまったヒトデを、一つ一つ拾い上げては海に投げ入れていたのだ。

 

どうしてそんなことをしているのだろうと不思議に思った友人は、男に話しかけた。

 

「やあ、こんばんは。さっきから気になっているんだけど、何をしているのか聞いてもいいかね?」

 

「ヒトデを海に帰してやっているのさ。見ろよ、たくさんのヒトデが波で打ち上げられて、砂浜に取り残されてしまっているだろう。おれがこうやって海に投げてやらなかったら、このままひからびて死んじまうよ」

 

「そりゃあ、もっともな話だが、この海岸だけでも、何千というヒトデが打ち上げられているじゃないか。それを全部拾って海に帰してやるなんて、どう考えても無理な話じゃないかな?それに世界中には、こんな海岸が何百もあるんだよ。君の気持ちは分かるけど、ほんの一握りのヒトデを助けたって、何にもならないと思うがなあ」

 

(中略)

 

「いま海に帰っていったヒトデは心から喜んでいるさ」

 

そう言うと、また一つヒトデを拾い上げ、海に向かって投げ入れたのだった。

 

(「ものの見方が変わる座右の寓話」/ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

(あきら②につづく)

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