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活動報告

投稿者:WDRAC 広報チーム

【連載 #2】サイモンたちによる、7月のウクライナでの活動

ウクライナとポーランドの国境の街・メディカにいるサイモンから届いた、この2か月間の活動を記した長文のレポート。
WDRACではその内容を広く皆様に知っていただきたいと思い、全4回に分けて公開しています。
※支援活動に支障をきたす恐れがあるため、活動をしている具体的な地域や街の名前は伏せています。ご了承ください。

では、7月に彼らがどんな活動を行っていたのか。早速ご覧ください。

July(7月)

HAFGB*
 *Great British Humanitarian Aid FoundというUKの団体/ Hertfood Ukraine (Inc Peter)

 

15日(金)

縁あって、10万相当の病院向けの物資を調達することができた。しかしこれらの物資は40フィート(およそ12m)の長さのセミトレーラートラックで運ばれ、600箱以上の荷物になるため、収容するための新しい倉庫を借りる必要があった。

病院の支援物資を手に入れたことはよかったが、他のNGOが撤退し、個人が自力で活動するのが難しい中、この量の在庫を管理するための人員をメディカで確保するのはますます難しい状態だった。とはいえ、私たちはパラクルー*やトリー*、そしてほかの人たちから大きなサポートを受けている。活動していた組織や個人ボランティアが撤退することで、活動を続けているボランティアたちがより真摯に、長期的に活動を続けているということが見えてくるという前向きな面があることも触れておこう。

*パラクルー…ノルウェーの人道支援団体
*トリー…世界的な化粧品容器のメーカーTolyのことと思われる

トラヴィス*が到着!

 *Travis Goode(トラヴィス・グード):
サイモンの長年の友人で、20年間NGOでともに活動した同僚。
サイモン曰く、「トラヴィスは10日間、私たちの活動に参加し、多くの支援物資を届け、各地で地元で交流をしてくれた。次の運用段階を考えるうえでのキーパーソンで、チームを前に進めるうえで重要な一人」とのこと。

車両がアップデート:イギリスの2バン配送&イギリスカーデリバリー

・3台のバンが燃料も含めて準備済み。
・ヴィクトリーガーデンズからマーシンガーデンズ*へガーデニングツールの引継ぎ。 
 *どちらもイギリスのガーデニング会社
・ウクライナへ持ち込むヘルメットービッグブルーチームに引き渡された。

 

16日(土)

バン1台が故障したため、出発を延期。修理が終わり次第、計画を立て直し、一晩滞在するために目的地から数時間の場所にある街へと移動。

 

 17日(日)  

午前6時に出発。滞在した街から、14時間運転。次の街に到着してすぐ、サーシャとスタース、そして彼のチームと一緒に、文化コミュニティ支援センターに物資を配布。

7月の活動

チームサイモン

 

18日(月) (最高の日)

アレックスとトーマス、アダムがメディカに戻ってきた。運転時間は16時間。朝一番に外から入ってきた医療貨物に対応。
サイモン、ネイサン、そしてトラヴィスは高齢者障害者施設・軍の病院・総合病院・ホスピスを含むいくつかの場所に、寄付と支援物資を配布し、シナゴーグ(ユダヤ教の教会)の2箇所で食料配布と炊き出しを行った。

高齢者障害施設での様子

軍の病院にて軍の病院にて

総合病院にて総合病院にて

ホスピスにてホスピスにて

また、地下鉄構内に身を寄せている人々にもペットボトル入り飲料水や、地域食堂の電気が落ちた場合に対応できる器具も運んだ。

7月の活動

支援物資が空になったため、現地の食料品店でUK 3,000ポンド(日本円で約49万3千円)相当分の食料や医薬品、器具などを購入し、2台分のバンに詰め込んだ。夜には他の街へ移動する前にも物資の配給を行った。

7月の活動

7月の活動買い物の様子

 

19日(火)        

チームA:トーマス・アレックス・アダム・リンダ(パラクルー)・アダム(パラクルー)
セミトレーラートラックに積んでいたの医療用品を新しい倉庫に下ろす 。

チームB:ネイサン・サイモン・トラヴィス
今日も14時間の運転。途中の街に立ち寄り、前日購入した残りの支援物資をおろした。写真にあるように、支援した地元家族からのもてなしを楽しむことができた。

地元家族のもてなし

地元家族への支援

 

20日(水)/21日(木)

トラヴィスとともに、到着した街で2日間しっかりと支援ができるよう、帰るのを遅らせた。
そうすることで、前回の作業を振り返り、これからの計画と全体の目標を戦略化する時間ができた。

 

22日(金)

トラヴィスは、一時帰国するサイモンをポーランドの空港まで車で送り、その後倉庫84に移動、チームと協力して新しい倉庫74に引っ越した。
・トーマスとアダムは帰国するアレックスをクラクフの空港まで送った。
・ネイサンはレス IIを電気系統のチェックのため、プジョーまで送った。

 

23日(土)         

・ トラヴィスは帰国のためワルシャワまで移動。
・ネイサンはウクライナの車両保険と車両の請求書を支払った。
トーマスとアダムロードレスはペットの保護施設へ

 

25日(月)          

ネイサンはウクライナ国内へ。書類関係の郵便物を届け、トーリーがUKに戻るためにラップトップコンピューターをピックアップ。一方、ネイサンは旅の中継地点となる街で一晩過ごす前に残りの食料品をおろした。

7月の活動

トーリーの帰国

 

26日(火)   

ネイサンは滞在している街から北東部にある別の街に移動。その街と辺境の村で使うために持って行った2つの発電機を届けた。
Uエイド*のKonradとLaurenと出会った。
*Uエイド…健康の公平性に焦点を当てた、学生主導のアメリカの組織

7月の活動

 

27日(水) 

ネイサンは食べ物とペットフードをに届け、その後、別の場所に除細動器を届けた。

7月の活動

ペットフードも支援

 

28日(木)           

ネイサンはこの旅の最終的な目的地へ。その場所へ少量の医療物資を試験的に届け、その後、途中の街まで戻った。

 


次回はサイモンたちが8月に行った活動をお伝えします。

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