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支援先について
投稿者:WDRAC 広報チーム
WDRAC(ワドラック)のアンサングヒーローズ③ ミカエラ・ボステルマン
難民たちを希望の場所へ送り届けるバスドライバー
ミカエラは、ドイツで大型バスの運転手を長年勤め、定年退職していましたが、今回の侵攻をきっかけに、2022年2月24日からバス会社の仲間とともに運転手として復帰。
ウクライナ国境に逃げてきた難民を、バス会社がある都市やベルリンを中心に、希望するドイツ国内の各都市へボランティアで送り届けています。
そんなミカエラのことを、WDRAC(ワドラック)では親しみを込めて「ミカ」と呼んでいます。
写真右の女性がミカ
ドイツからウクライナ国境までは片道約1200キロ。数名のドライバーで、2~3泊しながら移動しています。
一回往復するためにガソリン代や食費、宿泊費などを含め50万円程度かかります。
その費用はミカたちドライバーで工面しているそうです。
バス会社からも一部支援をもらっていますが、活動の継続には安定した資金支援が必要です。
2022年5月現在、ドイツからウクライナ国境への移動の際にはバスに防火服や消火器、車いすなどの医療用器具、生活必需品となる飲料水や食料など、多くの物資を積んで行きます。
また長距離の移動で子どもたちが退屈しないように、そして少しでも心が和むように「おもちゃ」なども準備しています。
長距離の移動には様々な課題があり、国境を通過する際、入国審査などに時間がかかることもしばしば。移動は予想以上に時間がかかるのだとか。
そんな時は、機転を利かせて、途中でレストランに止まって、皆に食事を振舞うこともあります。
一緒にいる人を笑顔にしてくれる人
ミカをよく知るWDRACメンバーに彼女がどんな人なのか聞いてみると、
「優しくて面白く、愉快で、一緒にいる人をいつも笑顔にしてくれる人。」
と話してくれました。
困難な状況でも、臨機応変に忍耐強く立ち向かう、そんなパワフルでチャーミングなミカをWDRACはサポートしていきたいと思います。