WDRACのこれまで、そしてこれから [2025]

2025/12/01

アドベントカレンダー

投稿者：松本潤二

一般社団法人戦災復興支援センター（WDRAC）は、2022年3月の設立以来、「支援する人たちを支援する」という理念のもと、戦災地で活動する個人や団体への支援を続けてまいりました。

これまで

今年は、昨年のふりかえりを踏まえて、これまでの支援先を見直したほか、新たな支援先の開拓などを行ってきました。

継続的な支援ではウクライナの国内で物資支援を行うABWからの要請で、イギリスからウクライナへ2台の消防車両を購入し輸送する。大規模なプロジェクトの支援依頼がありました。

WDRACでは、消防車両の購入費用と輸送にかかる費用を負担すべく、3月から4月にかけて急遽クラウドファウンディングを実施しました。このクラウドファウンディングでは大幅に目標額を超え、追加で消防車両購入をすることもできました。

7月には車両の整備も終え、イギリスから出発しウクライナまで無事輸送され、車両および機器類の操作のトレーニングのためイギリスから一緒に移動してきた消防士の方からのトレーニングを終え引き渡されました。

昨年末から、ウクライナ国内の少年少女によるサッカーチームの活動費、大会へ出るための交通費などの支援も行ってきました。出場したいくつかの大会では良い成績も出せているようです。WDRACの支援のあかしとして胸にオレンジの輪のロゴマークをつけてくれました。

アメリカ大統領トランプ氏の介在もあり、ロシアとウクライナの停戦に向けた協議が進んでいるようにも見えますが、双方の空爆が続くなどまだまだ戦況の見通しがつかない状況です。

昨年も書きましたが、WDRACは戦災の復興が本来の目的であり、現在の戦災者への支援だけでなく、終結後の復興フェーズに向けた検討を進める必要があると考えています。

これから訪れる復興のフェーズに向けて、資金面でも少し厚くできたらと考えています。今後も、戦災地で支援の活動する方々を支援し、彼らと共に復興への道を歩んでまいります。皆様の温かいご支援とご協力を、心よりお願い申し上げます。