お知らせ

アドベントカレンダー

投稿者:松本 潤二

WDRAC(ワドラック)のこれまでと、そしてこれから

これまでと、そしてこれから

一般社団法人戦災復興支援センター(略称:WDRAC)の松本です。

WDRACはワドラックと発音しています。今回のWDRACアドベントカレンダーをみんなで書こうよの発起人です。今日はアドベントカレンダーを始めるにあたって、WDRACのこれまでのことと、これからのことについて、私、松本が見てきたこと、考えていることを記しておきたいと思います。

これまでの道のり

侵攻と無力感

2022年2月24日ロシアによるウクライナへの侵攻が始まりました。それ以前からロシアとウクライナの緊張関係は報道されてきてはいたものの、誰しもが楽観的に軍事行動を開始するとは思っていたでしょう。このニュースはコロナ関連の話題で覆われていた世界を駆け巡り驚きを持って認知されました。

当初は日々伝えられるニュースを見ながらも、現実のものとは少し遠い話として受け取られていましたが、徐々に本当んい現実世界で起きていることなのだと受け入れられていったように思います。私自身も、そのニュースを眺めながら、何とも言えない気持ち、そのモヤモヤを抱えていました。

自分にはいった何ができるのだろう?
自分にできることなんてないのではないだろうか?

友への呼びかけ

そんな思いの日が続く中、長尾彰氏がSNSに声を上げてくれました。

彰の呼びかけ

「親しい友人たちへ」の書き出しから始まる少し長い文章でした。この声は親しい友人たちを中心に、そしてその友人たちからさらに、その友人たち、見知らぬ人たちに届けられました。

Facebookの投稿記事

既に3月15日のこの時点で、スピードを重視してごく近しい仲間と彼は団体設立の準備を進めていました。

団体の設立と寄付受付の開始

仲間は次々と集まり、それぞれが自分の得意を生かしながら100名足らずの仲間で、たった2週間後の4月には一般社団法人としての登記を終え、寄付を募るサイトも事前公開し4月中旬に寄付を集め始めました。

奇しくもコロナのおかげで、仲間の多くがネットを介したコミュニケーションに長けていました。zoomを使ってミーティングをしたり、Facebook や Slack(チャットツール)などを駆使して、日本国内だけでなくドイツやアメリカの仲間とも連携をとりながら進めてきました。

わずか1ヶ月足らずで団体の設立から独自の寄付サイト開設まで、集まった仲間と共に全速で歩みを進めてきました。

WDRACのHP1ヶ月でティザーサイトを作り上げ、その後も手を加えながら今の形になっています。

支援者を支援する

団体設立準備の段階から、集めた寄付をどのように私たちが支援する人に届けるのか、支援対象の人と何度も話し合いを重ね、日々刻々と情勢が移り変わる中で、本当に今必要な支援を届けるためにやってきました。

私たちが支援するのは、戦災で苦しんでいる人を現地で支援している人たち、「支援者を支援する」その場で本当に必要な支援をしている人が、困っていることにフォーカスを当ててその支援を金銭的に行うことです。

侵攻がはじまった直後は、ウクライナ国内から隣国に避難してきた人たちの衣食住はもちろん、国境付近で支援活動をしているボランティアが寝泊まりしたりするところ、シャワーやトイレの設備など、その方達が最低限の状態も保てず支援活動をしている現状をたくさん見聞きしてきました。そんな設備を整える資金の援助もしてきました。

隣国で避難者をサポートする施設を運営する支援者にも、その施設の維持費や、避難者への物資調達の資金、避難者をさらにEUの他の地域に送り届けるバスの運行費用など、本当に必要なものを見極めて支援してきました。

私たちの主な支援先。

現在の支援について

まだ肌寒い頃に始まったこの侵攻も、半年をゆうに過ぎ既に冬を迎えています。現地の支援者からは物価上昇やエネルギーの高騰など、支援活動を継続することもままならない状況が日々我々の元に届けられています。これまでにさまざまな形で寄付をしてくださった皆さんも、またあらためて手を差し伸ばして欲しいです。そして多くの人にまだ支援を必要としていることを伝えて欲しいです。

そしてこれから

戦災復興

私たちの団体名は、戦災復興支援センターです。現在は避難者の緊急支援が中心となっています。戦火が収まった後の復興を支援することを見据えて立ち上げた団体です。また、状況的にウクライナ侵攻に特化してしまっていますが、世界中に今もなお戦災の復興段階にある地域や人々がいます。その方達を支援していくのが私たちのミッションです。

支援のお願い

金銭的支援

もちろんですが、金銭的な支援をお願いします。可能であれば継続的な支援をお願いします。このWDRACのHPからの寄付ではカード決済であれば、毎月継続して支援することも可能です。寄付はカード決済(Apple Pay, Google Payも可能)でも、銀行振込での支援も可能です。

ご寄付のお手続きについて。

金銭以外での支援

とにかく多くの人に私たちの活動を広めてください。友達や学校の先生、職場の方にこんな団体があるんだと広めてください。TwitterやInstagram、YouTube、他SNSでこの活動について投稿してください。一芸のある人は、それを使って募金を集めてください。どうぞよろしくお願いします。

仲間になってください

ぜひ、私たちの仲間になってください。一緒にこれからのことを考えて、一緒にこれからの活動を支えてください。無理はしなくてもいいです。自分のペースで少しずつでもいいです。より良い世界を一緒に創る仲間になってください。

WDRACの活動に参加したい方はこちらをご覧ください。

戦災復興支援センター 松本 潤二