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活動報告

投稿者:WDRAC 広報チーム

WDRAC勉強会#1 復興支援の現場から~紛争や紛争で傷ついた地域の子どもたちとの関わりからの学び~

WDRAC(ワドラック)で活動している、勝田茜(かつだ あかね)です。

WDRAC勉強会第1回「復興支援の現場から~紛争や紛争で傷ついた地域の子どもたちとの関わりからの学び~」を担当させていただきました。
今回、勉強会を振り返り、レポートします。

私は、作業療法士(リハビリテーションの専門職)で、現在は大学の教員です。前職はドイツにある人道援助団体(ドイツ国際平和村:FRIEDENSDORF INTERNATIONAL)で紛争や危機的状況にある地域の子どもたちの医療援助に携わっていました。

WDRAC代表理事のあきらさんから、ドイツ国際平和村(以下、平和村)での経験をシェアしてみませんか?と提案をいただき、第1回WDRAC勉強会を担当することになりました。

紛争や危機的状況にある地域の子どもたちの医療援助に携わることは、多くの方が経験していることではないと思います。なので、自身の経験をシェアすることで、何かの役に立てれば有り難いと思いました。

 

茜さんドイツ国際平和村

 

勉強会で伝えたこと


WDRAC
勉強会では、まず、平和村についてご紹介させていただきました。

平和村は1967年に中東とイスラエルで起こった紛争で傷ついた子どもたちの支援を目的に市民によって設立された団体です。WDRACの設立とも少し通ずるものがあるように感じました。

私が勤務していた2012年~2016年では、アフガニスタンなどの中央アジアの国々の子どもたちや、アンゴラなどアフリカの国の子どもたち、パレスチナ自治区の子どもたちを受け入れていました。

紛争の地域の子どもたちだけではなく、2002年に内戦が終結したアンゴラの子どもたちも、今も支援が必要である現状をお伝えしました。

復興に時間がかかること、そして世界中で紛争が起きていること。そのため、平和村の活動を必要とされなくなることを目指しているけれども、活動を続けなければいけないという事実があることをお話しさせていただきました。

 

茜さんドイツ国際平和村

 

今後、WDRACが直面するかもしれない課題も感じられました。

 
WDRAC
勉強会を行ってみて、多くの学びがありました。
よく、「歴史から学ぶ」と言いますが、その言葉が腑に落ちました。

今年(2022年)の7月で設立55年になる平和村の軌跡を知ることで、WDRACが直面するかもしれない課題や見通しのようなものを感じることができたように思いました。そして、私一人で平和村の活動を振り返るのではなく、WDRACのメンバーとシェアすることで、平和村の活動を広い視野でとらえることができたように思いました。

とても貴重な機会をいただけたこと、素敵なメンバーに出会えた事に感謝する時間でした。

 

いつか、支援が必要なくなる社会になるように。


今後はWDRAC
引き続き、アンサングヒーローの活動を支援していきたいです。

加えて、アンサングヒーローの支援が必要なくなる社会になるように、そのための活動ができたらと思っています。

今は、どんな活動をすることが良いのか、模索中ですが、素敵なメンバーがたくさんいるWDRACで答えが見つかるといいなと思っています。

 

茜さんドイツ国際平和村